はじめに:XXLサイズ&メガネライダーの悩みを解決?
私は昔から頭が大きく、そして視力も悪いのでメガネが手放せません。バイクに乗る上でヘルメット選びは常に頭痛の種でした。
まず、なかなか合うサイズが見つからない。そして、せっかく見つけてもメガネをかけたままスムーズにヘルメットを被るのが至難の業。無理やり押し込むとフレームが歪んだり、レンズが汚れたり、耳が痛くなったり…ライダーなら共感してくれる方も多いのではないでしょうか。
そんな悩みを抱える私が今回注目したのは、ネオライダース (NEORIDERS) 新仕様:FX3 ジェット ヘルメットです。特に「XXLサイズ」と「眼鏡・メガネ・スリット入り」という表記に、これはもしや私の救世主では?と期待に胸を膨らませて早速試してみました。
ネオライダース FX3ジェットヘルメット、第一印象と装着感
届いたヘルメットの第一印象は、「これでXXL?思ったよりコンパクトだな」というものでした。アイボリーの色合いも派手すぎず、どんなバイクにも合わせやすそうです。質感は価格相応といった印象ですが、安っぽすぎるということはありません。
手に取ってみると、その軽さに驚きました。公称で約1180gとのことですが、体感ではそれ以上に軽く感じます。これなら長時間のライディングでも首への負担が少なそうです。
サイズ感とフィット感
私の頭囲は約62cmで、これまでXLサイズでもキツいと感じることが多々ありました。しかし、このFX3のXXLサイズ(63-64cm未満)は、頭を入れた瞬間に「これだ!」と声が出そうになるほど、すんなりとフィットしました。
これまで感じていた側頭部や額への圧迫感がほとんどなく、それでいてブカブカということもなく、しっかりとホールドされている感覚です。顎紐は便利なワンタッチ式で、グローブをはめたままでも簡単に着脱できます。これは地味ですが、非常に助かるポイントです。
メガネユーザーに朗報!新仕様スリットの実力は?
さて、今回のレビューで最も期待していたのが「眼鏡用のスリット」です。結論から言うと、これは本当に感動モノでした。
私が以前使用していた国産メーカーのヘルメット(M社、某ジェットヘルメット)では、メガネをかけたままヘルメットを被るには、まずヘルメットを半分ほど被り、その状態から耳の上を通るようにメガネのツルを押し込み、最後にヘルメットをグイっと押し込むという、まるで曲芸のような装着方法が必要でした。外す時も同様に手間がかかり、正直億劫でした。
しかし、このネオライダースFX3の「新仕様スリット」は、メガネをかけたままヘルメットをすっと被るだけで、何の引っ掛かりもなくフレームが所定の位置に収まります。これはもう、メガネユーザーにとって革命的な体験と言っても過言ではありません。このスリットのおかげで、メガネのツルが耳に食い込む不快感も皆無です。
日常使いでのメリット
- 素早い着脱: 急な雨やコンビニでの休憩時など、ヘルメットの着脱が非常にスムーズになりました。
- メガネへの負担軽減: 無理な力がかからないため、メガネのフレームが歪む心配が減りました。
- ストレスフリー: これまで感じていた「ヘルメット=メガネのストレス」という概念が覆されました。
走行中の快適性と安全性について
実際にこのヘルメットを装着して、一般道から高速道路まで様々なシチュエーションで走行してみました。XXLサイズということもあり、風切り音についてはある程度の覚悟はしていましたが、時速80km程度までであれば気になるレベルではありませんでした。それ以上の速度では風切り音が増えますが、これはジェットヘルメットの宿命とも言えるでしょう。
視界は広く、インナーバイザーがない分、開放感があります。内装は取り外し・洗濯が可能なので、汗をかきやすいこれからの季節でも清潔に保てるのは嬉しいポイントです。
安心のSG/PSCマーク
価格が非常に手頃なので、安全性が心配になる方もいるかもしれません。しかし、このヘルメットは日本の安全規格であるSGマークとPSCマークを取得しています。これは、製品が厳しい審査基準をクリアし、高い安全基準を満たしている証です。
- PSCマーク: 消費生活用製品安全法で定められた安全規格。法令に基づいた技術基準への適合性が確認されています。
- SGマーク: 安全基準・製品認証・事故賠償が一体となった制度。万が一の製品欠陥による人身事故の際、1億円を限度とする対人賠償保険が付帯しています。
さらに、販売元の株式会社ESTはPL保険にも加入しているとのこと。これらの安全対策がしっかりと講じられている点は、価格以上の安心感を与えてくれます。
気になる点・デメリットは?
ここまで絶賛してきましたが、正直なところ、完璧なヘルメットというわけではありません。やはり海外輸入品であることや、5,700円という価格を考慮すると、細部の仕上げには国産の高級ヘルメットほどの丁寧さはありません。具体的には、縁ゴムの処理や塗装の微細なムラなどが挙げられます。しかし、これは「値段を考えれば納得できる範囲」です。機能面での不満はほとんどありません。
競合製品との比較
国産の有名メーカー、例えばOGK KABUTOのジェットヘルメット「EXCEED」シリーズなどと比較してみましょう。EXCEEDは約2万5千円~3万円台と、FX3の約5倍の価格帯です。
| 特徴 | ネオライダース FX3 ジェット ヘルメット | OGK KABUTO EXCEED (参考) |
|---|---|---|
| 価格 | 約5,700円 | 約25,000円~30,000円 |
| 安全規格 | SG/PSC取得 | SG取得 |
| 重量 | 約1180g | 約1380g (Mサイズ例) |
| メガネ対応 | 新仕様スリットで非常に快適。 | メガネ対応スリットあり。 |
| 機能 | 内装脱着洗濯可、ワンタッチあご紐。 | インナーサンシェード、多段階ベンチレーションなど。 |
| 品質 | 価格相応。細部に粗さが見られる可能性あり。 | 高品質、仕上げが丁寧。 |
EXCEEDはインナーサンシェードや高機能なベンチレーションなど、より多くの快適装備が搭載されており、全体の質感も高いです。しかし、ネオライダースFX3はそれらの豪華な機能は削ぎ落とし、「軽量性」「XXLサイズ対応」「メガネ対応」という、特定のニーズに特化することで圧倒的な低価格を実現しています。
もし、あなたがインナーサンシェードは不要で、シンプルかつ軽量で、何より「XXLサイズでメガネが快適に使えるヘルメット」を安価に求めているのであれば、FX3はまさに理想的な選択肢となるでしょう。
総評:どんな人におすすめ?
私がこのネオライダース FX3ジェットヘルメットを使ってみて感じたメリットとデメリットをまとめます。
メリット:
- 圧倒的なコストパフォーマンス
- XXLサイズでもゆとりのある快適なフィット感
- メガネをかけたままストレスなく着脱できる画期的なスリット
- 約1180gという軽量性で首への負担が少ない
- SG/PSCマークとPL保険加入による高い安全性
- 内装の取り外し・洗濯が可能で衛生的
デメリット:
- 海外輸入品ゆえの細部の仕上げの甘さ(価格を考慮すれば許容範囲)
- インナーサンシェードなどの豪華機能はなし
- 高速域での風切り音はそれなり
このヘルメットは、特に以下のような方々におすすめしたいです。
- 頭のサイズが大きく、合うヘルメットが見つからない方
- メガネをかけたまま快適にヘルメットを着用したい方
- 初めてのヘルメットとして、費用を抑えたい方
- 街乗りや近距離ツーリングがメインの方
- SG/PSCマーク付きの安全なヘルメットを手頃な価格で探している方
もしあなたが上記に一つでも当てはまるなら、ネオライダースFX3ジェットヘルメットは試す価値のある逸品です。この価格でこれだけの機能と安心感は、まさに「最終兵器」と呼べるかもしれません。
まとめ
ネオライダース FX3ジェットヘルメットは、XXLサイズとメガネユーザーの悩みに特化した、非常にコストパフォーマンスの高い製品でした。特にメガネをかけたままの着脱のしやすさは、一度体験すると手放せなくなるほどの快適さです。シンプルな機能ながらも安全性をしっかりと確保しており、まさに「あったらいいな」を叶えてくれるヘルメットと言えるでしょう。
